2010年8月21日土曜日

京都祇園「宵山」

今回は、祇園祭「宵山」を見聞します。

祇園祭といえば、関東人の私が想像するのは「山鉾巡行」というパレードなのですが、祇園祭とは本来は7月1日に始まり一ヶ月間にもおよぶ期間行われる祭事なのだそうだ。

その中で13日から16日まで行われるのが「宵山」。
17日の山鉾巡行の前夜祭というと、京都人に怒られそうですが・・・クリスマスならば「イヴ」、正月ならば「大晦日」の様な祇園祭の中でもっとも賑わいのある行事のようだ。
その証拠に、祇園祭を観に行って「山鉾巡行だけを観た」と言うと、「是非来年は宵山にも、祇園祭は宵山を観ないと」って京都人に哀れみの目で語られます(体験者談)


宵山がどんなものかと言いますと、
17日に巡行する山鉾が北は三条通から南は高辻通、東は東洞院通から西は油小路通の通りのあちこちに32の山鉾が土台を組んでお披露目をされるといったところでしょうか。
と言われても、ピンとこないという方、このエリアの距離は徒歩で東西がゆっくり歩いて30分ぐらいです。中心地の四条通や、有名な錦市場もあるこのエリア、見物しながら歩いてしまえば余裕で巡れると思います。


JR京都駅2階の南北自由路に「京都市観光案内所」というものがあります。
まずは、京都駅に着いたら、こちらで無料の祇園祭ガイドをチェック。
英語版ガイドもありますので、外国人のお友達にもお薦めです。
ガイドブックをもらっていざ出発です。





16日の宵山を巡ります。
宵山は前夜祭と言いましたが、昼から見物することが出来ます。
夜は大混雑し狭い道は一方通行になってしまう宵山、じっくりと山鉾を見物したい方は、通行制限のない自由に見物出来る昼からの散策がお薦めです。




山鉾の見物以外にも、宵山の楽しみには色々ありまして・・・

その中の一つは「屏風祭」というものです。
旧家、老舗がそれぞれの家宝を軒先に出して拝見出来ます。国宝級の逸品もあるとか・・・







巨大な鉾は高さ25メートルもあるそうで、見上げると何やら鉾の上に乗る人々の姿が・・・
山鉾各場所では、それぞれにオリジナルグッズが販売されていて買うと一部の鉾は乗ることが出来ます。




こんな感じのものがありました。


















宵山では沢山の屋台も登場します。
屋台を覗いてみましょう。
















丸いころころしたのは、「前田のベビーカステーラ」なるものです。食感はもちっとしていてどこか懐かしい味わい。なかなか美味でした。

冷やしきゅうり・・・とても涼しげです。

IYEMONサロンの屋台で見つけた抹茶ソーダです。他に抹茶ビールなんぞもあったようです。

たい焼にたまごとベーコンでどうやらベーコンエッグ?初めて見ました。



山鉾や屋台以外にも、祇園祭ならではの色々・・・

京都駅の菓子土産物には、祇園祭限定のお菓子。

駅だけではなく、市内の老舗菓子店にも勿論あります。店ごとのオリジナル、しかも祭の期間限定で、お土産にお薦め。










金箔専門店「掘金箔粉」では、こんなものを発見。
こちらは、祇園祭限定の「金の金平糖」です。














錦市場ではこんなものを発見しました。
こちらは、祇園祭の時期だけ生けられるという「日扇」という植物だそうです。
何故に祇園の時期になのか?謂れがありそうですね。













先程、山鉾町内で購入出来るという中でご紹介した鉾の模型を製造しているのが「田中人形」という店。
店舗には大きなサイズから小さなサイズまでさまざまな山鉾が飾られていました。
こちらは店先のディスプレイです。








日も暮れて、ますます盛り上がり「宵山」の夜は更けて行きます。

山鉾の上では、「祇園囃子」のコンチキチンが奏でられ、提灯と和蝋燭の灯りがなんとも幻想的な空間美を演出します。
よく「昭和」という時代を現代との比較に使うことがありますが、ここで目にするのは、昭和、大正、明治、江戸・・・などというくくりのない昔の日本を感じることが出来ます。


































言葉では言い表せない不思議な時間を体感出来る祭です。
是非一度は観ていただきたい日本の祭です。

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