2010年7月9日金曜日

ベノアティールーム(Benoist)


ベノア公式サイト

英国の老舗紅茶専門店「ベノア」のティールームを訪れました。
数年前に一度訪れたことがあるのですが、その時は見聞録はしていなかったわけで、同じメニューを頂いて是非今回は見聞してみたいなと。

私も数年前に比べると随分と紅茶の知識が増しましたし(笑)



紅茶はダージリンとアールグレイをブレンドしてベルガモットを加えたもの。
ケーキはビクトリア女王が最も好んだといわれるビクトリアケーキです。

紅茶は、ベルガモットの香りがかなり効いています。先日マンダリンオリエンタル東京で同じようにベルガモット入りの紅茶を頂きましたが、マンダリンはそれにマンダリンを加えて柑橘系のフルーティーな甘味を加えていました。
ベノアはベルガモットのみの香りで、えぐみの様な物を若干感じます。
元々紅茶は、タンニンの渋みを熱湯で抽出して、ゴールデンドロップ(ティーポットから注がれる最後の1滴、最も渋い部分)を最高の1滴としているのだから、このえぐみがどんなに強い渋みにも勝ってオリジナル紅茶としての存在感を出すことが出来る。紅茶的には良いのでしょうね。

ビクトリアケーキは、フワフワではないずっしりしたスポンジのケーキです。
渋みのある紅茶に合わせてじっくりと楽しめる味わいです。
ちなみに現在即位のエリザベス2世がお好みなのは、バラの砂糖漬けやジャムを使ったケーキやチョコレートらしい。英国で王室ご用達の店に行くとお気に入りとして紹介されているお菓子には大抵バラが入っていたり(笑)


余談なのですが、今回ベノアを訪れて思わず注目したものがありました。
それは、店の前に飾られた「大紋章」。
中世ヨーロッパ時代から受け継がれる盾に飾られた盾紋から始まる、所謂日本で言う「家紋」です。
盾紋が戦場で使われなくな立派に飾り付けされて家で飾られる様になったのが大紋章なのです。
紋章の絵柄には色々あるわけですが、ベノアの紋章(縦型のデザインの中の部分)には「王冠」が描かれている。
しかも3つの王冠である。しかし、王冠の間には、魚?の様な形・・・この3段に分かれた部分をそれぞれ上から「チーフ・フェス・ベース」と呼ぶのだが、フェスが魚でこれは一体なんぞやと。
しかも、ヘルム(兜)の上にある兜飾りはアヒル?ぽい。いや白鳥?・・・白鳥にしては寸胴な気が・・・
由緒ある家系なのか否か・・・とても不思議だ。
配色は、白、青、赤、金で標準的であるが、白、青、赤で踏んでいるところは、フリーメーソンリーから続く英国、フランスの背景が強く見えて、やはり由緒がある様な、それともユーモアなのか・・・しかしユーモアで大紋章を作れるとは思えないし・・・謎である。

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